
建物の基礎は、建物の重地盤に伝え、建物全体の安定を考える重要な役割を持ち、主に地盤の上に直接造る直接さを基礎と、杭を地中に置いて造る杭基礎の2種類に大別されます。
目次
直接基礎の種類と用途
比較的安定した地盤に採用される基礎で、主に以下の3タイプがあります。
| 基礎の種類 | 特徴(構造) | 用途・メリット | 野球・注意点 |
| ベタ基礎 | 建物の床下全体に鉄筋コンクリートの底盤(スラブ)を敷き、建物を面で支える構造。 | 現在の住宅で主流。 強度を広範囲に分散するため耐震性や異沈下に強い。 底面全体がコンクリートで覆われるため、湿気やシロアリの侵入を防ぎやすい。 | 布基礎よりコンクリートや鉄筋の使用量が多くなる傾向がある(今後ではコスト差は縮小)。 |
| 布基礎(ぬのきそ) | 建物の主要な柱や壁の下に限り、逆T字型の鉄筋コンクリートを連続的に設置し、建物を点や線で支える構造。 | 1990年代以前の住宅で一般的だった。コストがベタ基礎より抑えられる場合がある。地盤が強い土地に適している。 | ベタ基礎より地盤への接地面が小さいため、異なる沈下に弱い傾向がある。 |
| 独立基礎 | 柱一本一本の下に独立した基礎を置く構造。 | 軽量な建物(物置、フェンス、ウッドデッキの柱など)や、中大規模建築物の独立した柱を支える場合に使われる。 | 建物の強度を支える面積が非常に小さいため、重量のある建物や地盤が弱い土地には向いていない。 |
杭基礎の種類と用途
地表近くの地盤が弱い場合に採用されます。地盤の奥深くにある固い支持層に杭を隔てて、その杭で建物を支えます。
| 杭基礎の主な種類 | 特徴 | 用途 |
| サポート杭 | 杭の先端を固い地盤(支持層)に到達させ、建物の荷重を直接支持層に伝えます。 | 軟弱地盤で建物の荷重を確実に層で支えたい場合に採用される。 |
| 摩擦杭 | 杭と周囲の地盤との摩擦力を利用して建物を支える。層が深すぎる場合などに採用される。 | サポート層が非常に深い、または不明確な地盤の場合に採用される。 |
コメント